シロハラコビトウ(白腹小人鵜、学名:Phalacrocorax melanoleucos)は、ペリカン目(Sibley分類ではコウノトリ目に属する)・ウ科に分類される鳥類の一種。フランスのルイ・ジャン・ピエール・ヴィエイヨーによって命名された。マオリ語では「Kawaupaka」と呼ばれている。鵜飼いに使われる鵜としても知られる。

形態

体長は56~58cmで、ウの仲間としては小型。背と翼の上面は光沢のある黒色。頬と腹は白色。くちばしは黄色。

亜種によって若干異なる。

分布

オーストラリア大陸、ニュージーランド、インドネシア、パプアニューギニアなどに分布する。日本には迷鳥として飛来することがある。

分類

本種はPhalacrocorax属としてウ科の仲間に分類されることが多いが、分子生物学的解析の結果から、Microcarbo属として扱うことを主張している研究者もいる。ちなみにMicrocarboとは、ラテン語のMicro(小さい)とcarbo(黒い)をあわせた属名である。

また、生息域が異なる以下の3亜種が知られている。

P. m. melanoleucos : ニュージーランドなどを除く地域に生息。
P. m. brevicauda Mayr 1931 : ソロモン諸島のレンネル島の固有種。
P. m. brevirostris Gould 1837 : ニュージーランドや亜南極諸島に生息。


画像


シロハラコビトウ (白腹小人鵜) Little Pied Cormorant (Phalacrocorax melanoleucos

鳥の博物館友の会フォトギャラリー

シロハラコカゲロウ 日本まるごと生き物図鑑

シロハラのシロ ギャラリー | 私が関わった生き物たち東邦大学薬草園技術員40年の日記より

シロハラコビトウ(ペリカン目ウ科) AnpapaB級野鳥図鑑