異常感覚(いじょうかんかく、パレステジア、英: Paresthesia)とは、ピリピリ、チクチク、ヒリヒリ、痺れ、などの異常な感覚がある状態のことである。 あまり一般的ではないが、冷たい感覚や皮膚上を這うような感覚と表現される場合もある。体のどの部分にでも起こるが、最も一般的なのは腕や脚である。一過性の場合と慢性の場合がある。

語源と定義

英語の"Paresthesia"はギリシャ語の「そば」を意味する「para」と「感覚」を意味する"aesthesis"に由来する。口語的には英語圏ではピンと針(英: pins and needles)と表現される。これらの感覚は皮膚に触れずに起こる。錯感覚(dysthesia)にも似た意味があるが、触れられて異常な感覚が生じた場合のみに使用される。なお、書籍や辞書によっては異常感覚をdysthesia、錯感覚をparesthesiaとしていたり、訳語の関係が一定しておらず、触れたときに異常を感じるかどうかにおいても一定していない。その結果、神経学用語集改訂第3版においては、異常感覚・錯感覚とparesthesia/dysthesiaを対応させていない。

原因と診断

短時間の場合の一般的な原因は神経の圧迫によるものである。長期間の場合は、手根管症候群、脳卒中、多発性硬化症、横断性脊髄炎、腫瘍、ビタミンB12欠乏症、鉛中毒、糖尿病、ギラン・バレー症候群、脳炎によって生じることがある。診断は、症状と診察とさらなる検査による。

治療

治療は、根本にある原因によって異なる。重症度を緩和するための取り組みには、カプサイシンクリーム、カルバマゼピン、ガバペンチンなどが用いられる。

脚注

注釈

出典


【☑︎感覚障害】原因と治療 /体性感覚野の機能と役割 感覚処理/脳卒中 脳梗塞/運動制御リハビリ【第7回】 YouTube

未知の感覚異常/初音ミク YouTube

感覚過敏や感覚鈍麻などの感覚特性について ①【医師が解説】

風味とは本当の感覚なのか、それとも単なる錯覚か?

ポータルサイト:感覚現象の理解