石川王(いしかわおう/ いしかわのおおきみ、生没年不詳)は、奈良時代の皇族。一品・長皇子の子。官位は従四位上・宮内卿。
経歴
神亀3年(726年)二世王の蔭位により従四位下に直叙される。その後、天平9年(737年)宮内卿、天平12年(740年)従四位上に叙任された。
天平12年(740年)の聖武天皇伊勢行幸では御後長官を、天平14年(742年)の紫香楽行幸では後次第司を務めている。
官歴
『続日本紀』による。
- 神亀3年(726年) 正月21日:従四位下(直叙)
- 天平9年(737年) 11月19日:宮内卿
- 天平12年(740年) 10月23日:御後長官(聖武天皇伊勢行幸)。11月21日:従四位上
- 天平14年(742年) 8月22日:後次第司(聖武天皇紫香楽行幸)
- 天平20年(748年) 4月22日:山作司(元正天皇葬儀)
脚注
参考文献
- 宇治谷孟『続日本紀 (上)』講談社〈講談社学術文庫〉、1995年
- 澤田浩「『薬師寺縁起』所引天武系皇親系図について」『国史学』第142号、国史学会、1990年




