HD 130322は、おとめ座の方角にある8等級の恒星である。橙色のK型主系列星で、太陽よりも若干暗くて冷たい。北極圏を除きほぼ世界中で、望遠鏡か双眼鏡を使うと、ほぼ正確に天の赤道上に見ることができる。
惑星系
1999年、ラ・シヤ天文台での視線速度法による観測から、1つの太陽系外惑星がHD 130322の周囲を公転していることが発見された。
名称
2019年、世界中の全ての国または地域に1つの系外惑星系を命名する機会を提供する「IAU100 Name ExoWorldsプロジェクト」において、HD 130322系はスイスに割り当てられる惑星系となった。このプロジェクトは、「国際天文学連合100周年事業」の一環として計画されたイベントの1つで、スイス国内での選考と国際天文学連合 (IAU) への提案を経て、太陽系外惑星とその母星に固有名が承認されるものであった。2019年12月17日、IAUから最終結果が公表され、HD 130322はMönch、HD 130322 bはEigerと命名された。Mönch、Eigerはいずれも、スイスのベルナーアルプスを代表する名峰で、世界遺産にも含まれているユングフラウ-アレッチ自然保護区にあるメンヒとアイガーのことである。ユングフラウはドイツ語で「乙女」を意味し、おとめ座に位置するこの星系との共通点もある。
出典
関連項目
- 太陽系外惑星の一覧
- おとめ座の恒星の一覧
外部リンク
- HD 130322 - The Worlds of David Darling
- A Jupiter Mass Planet around HD 130322
- HD 130322 - NASA Exoplanet Archive
- Planet HD 130322 b - Extrasolar Planets Encyclopaedia
- HD 130322 b - Exoplanets Data Explorer
- HD 130322 b - EXOKyoto




