小山村(おやまむら)は、かつて愛知県碧海郡にあった村である。現在の刈谷市の一部に相当する。
地理
碧海台地の西端付近、逢妻川下流の左岸に位置していた。
歴史
縄文時代早期の八ツ崎貝塚、天子神社貝塚などが発掘されており、両者は「刈谷西部の縄文遺跡」として愛知県指定史跡となっている。『碧海郡誌』によると、かつては小池という地名だったが、やがて小山に改めた。江戸時代には刈谷藩領であり、また池鯉鮒宿の助郷村だった。延享5年(1748年)の戸数は160、人口は816。天保2年(1832年)の戸数は244、人口は1,058。1876年(明治9年)の戸数は254、人口は1,067。
年表
- 1889年(明治22年) - 町村制により碧海郡小山村が発足。
- 1906年(明治39年)5月1日 - 碧海郡刈谷町・逢妻村・元刈谷村と合併して、新たに刈谷町が発足。小山村は廃止。
名所・旧跡
- 天子神社 - 小山村の鎮守。天子神社貝塚は「刈谷西部の縄文遺跡」の名称で愛知県指定文化財(史跡)。
- 八幡宮 - 字新田の鎮守。
- 神明宮 - 字中手山の鎮守。
- 松雲院 - 曹洞宗。貞享4年(1687年)に薬師堂から昇格。板倉重宗の法名が寺名の由来。
- 敬専寺 - 真宗大谷派。「綱座天神画像」は愛知県指定文化財。
脚注
参考文献
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 23 愛知県』角川書店、1989年
関連項目
- 愛知県の廃止市町村一覧




