泉福寺(せんぷくじ)は、東京都板橋区にある真言宗智山派の寺院。
概要
創建年代は不明である。ただ松月院の大堂にある1340年(暦応3年)鋳造の梵鐘(国重要美術品)に「泉福寺」の名があることから、室町時代初頭には既に存在していたものと推測される。
長らく寺運衰微の時期が続き、住職不在の時期が多かったため、その後の歴代住職の名などは不明になっている。ただ「明治五年新義真言宗本末一派寺院明細帳」には、1872年(明治5年)時点の住職が第47世の「英尊」となっており、明治初期までの歴代住職は47人であることが判明している。
1922年(大正11年)の純享和尚が着任し、ようやく寺の体制が充実してきた。そのことから当寺では純享和尚を「中興第一世」としている。
寺宝等
- 不動明王像(本尊)
- 阿弥陀如来坐像
- 薬師如来坐像
- 十一面観世音像
- 地蔵菩薩像
- 弘法大師(厨子入)2体
- 絹本着色観音菩薩
- 紙本着色ゑびす大黒図(軸仕立)
交通アクセス
- 下赤塚駅より徒歩15分。
脚注
参考文献
- 板橋区教育委員会 編『いたばしの寺院 (文化財シリーズ第39集)』板橋区教育委員会、1982年
- 「下赤塚村 泉福寺」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ14豊島郡ノ6、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763977/54。
- “泉福寺のご案内”. 板橋区公式ホームページ (2020年1月25日). 2020年11月3日閲覧。
外部リンク




