ブロックチェーンフォン(英: Blockchainphone)は、ブロックチェーン技術を利用したスマートフォンまたは携帯電話の一種。

別称、略称として「ブロックチェーンスマートフォン」「ブロックチェーンスマホ」がある。

概要

種類として、スマートフォンとして携帯機器用OS (モバイルオペレーティングシステム)を備えているものから、独自の携帯機器用OS (モバイルオペレーティングシステム)を備えているもの、もしくはそのハイブリッドOSモデルが存在する。

2018年5月、世界で初めてブロックチェーン技術を搭載したスマートフォン「Exodus 1」がHTCより発表される。ブロックチェーンフォンとしては、仮想通貨(暗号資産)の管理を目的としたハードウェアウォレット機能を備えている。同様の仮想通貨(暗号資産)を管理を目的としたブロックチェーンフォンは、2019年1月にSirin Labsより「FINNEY」が発売している。

2018年10月、ブロックチェーンOSを備え、ブロックチェーン通話、ブロックチェーンメールや、ブロックチェーンによるファイルストレージを始めとした、全機能がブロックチェーン技術で動作するタイプである、世界初のフルブロックチェーンフォン「Blok on Blok (BOB)」(コードネーム「XPhone」)がPundi X Labsから発表される。2019年11月、世界的電子見本市であるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー CESにて、実際にブロックチェーンをフル機能として利用しているという理由で、真の世界初のブロックチェーンスマートフォンであると評価受賞をした。

分類

ウォレットタイプ

利便性と安全性を追求し、仮想通貨の資産管理や保護する為、携帯電話やスマートフォンに安全なウォレット機能を搭載しているタイプ。

  • HTC Exodus 1
  • Sirin Labs FINNEY
  • Samsung Galaxy S10シリーズ(S10e、S10、S10 、S10 G5 *国外モデル)
  • Samsung Galaxy Fold(予定)
  • Huobi Acute Angle

ユースタイプ

ブロックチェーン技術そのものを使用し、ブロックチェーンを利用したOSやアプリケーションなどを実装しているタイプ。

  • Pundi X Labs Blok On Blok ; BOB (XPhone / FunctionX)

比較

HTC

HTCの「Exodus 1」は、Android搭載のスマートフォンであり、Zionという独自の仮想通貨ハードウェアウォレット機能を有しており、Zionは、OSの記憶領域とは切り離された「セキュアエンクレーブ」と呼ばれる記憶領域で仮想通貨の資産を管理できる。また、万が一の紛失などに備え、信頼できる家族、友人にアクセスの鍵を預託できる「ソーシャルキーリカバリー」という機能がある。

Sirin Labs

Sirin Labsの「FINNEY」では、2016年に発売した軍事レベルのサイバーセキュリティー技術を実装した「Solarin」の技術を応用し、資産管理部を物理的に切り離して保護している。独自OS「SIRIN OS」はAndroid 8.1がベースとなっている。また、資産管理を容易にするサブディスプレイの機構も備える。デバイスの製造は台湾・鴻海グループのFoxconn傘下のFIH Mobileが担当している。

Samsung

2019年3月(日本では同年5月)発売のGalaxy S10シリーズにウォレット機能「Samsung Blockchain Wallet」を搭載。「Blockchain Keystore」と言われる秘密鍵用のストレージ機能がある。また、2019年7月よりPundi X labs社のXWalletに対応した為、資産管理が相互に可能であり、Pundi Xペイメント機能も使用できる。

Huobi

2019年9月5日、同社のHuobi Primeプロジェクトの一つとしてAcute Angleを中国より順次発売すると発表。Huobi PrimeとWhole Network(NODE)との関連する利用になり、同機を利用すれば、Huobi Globalでのトークンの操作、及びトークン購入に優遇を受けられる機能がある。

Pundi X Labs

Pundi X Labsは、独自OS「FunctionX」のOSを備えたコードネーム「XPhone」を開発。同機はAndroid 9とのハイブリッドOSを採用しており、1秒程度でOSを切り替えることが可能になっている。また、従来のAndroidの機能も有しており、ブロックチェーンOSとの共存を実現している。「FunctionX」の最大の利点は、ブロックチェーン技術による分散化にある。これにより、管理通信局やサーバーなどを介さず、機種同士での暗号通話が可能。インフラの一部が完全に管理から切り離されている。

ストレージは、ウェブサーバーの様にも機能し、HTTPの代わりにFXTPというプロトコルを開発し実装している。ブロックチェーン上のIPFSを利用し、ウェブサーバーが不要なウェブサービスの実現を可能にしている。また、完全な分散型であり、同社を失ってもノードである機種が存在する限り通信通話が可能であるのも特徴。

2019年8月9日、正式に製品名を「Blok On Blok」通称「BOB」と発表。日本では、2019年12月15日よりCAMPFIREにて先行発売開始。

2020年1月6日、コンシューマー・エレクトロニクス・ショーCES 2020「INNOVATION AWARDS」を受賞。

世界初のブロックチェーンフォン

ブロックチェーンフォンを世界で初めて伝えたのはHTCの「Exodus 1」になる。

その後、Pundi X Labsが2018年10月10日インドネシアバリで行われたXBlockchainにて「XPhone」(コードネーム)を発表し、同イベントにて、ブロックチェーンでの通話、メッセージ、ストレージ機能などを実際に実演し、世界初のブロックチェーン技術を使用した試みを成功させている。ブロックチェーン通話に電話番号は使用せずに発信を行う。ブロックチェーン技術を電話や通信に利用しているということから、電話として世界初のブロックチェーンフォン、または世界初のブロックチェーン通話が可能なブロックチェーンスマートフォンとメディアは報じている。

関連ページ

  • HTC Exodus 1
  • Sirin Labs
  • Huobi Acute Angle
  • Pundi X Labs Function X
  • HTC(wikipedia)
  • Samsung(wikipedia)
  • Pundi X(wikipedia)

引用


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